沖縄石垣島・西表島産 シライトイソギンチャク 触手ロングタイプ
サンプル・モデル画像集(カタログ)
シライトイソギンチャク 触手ロングタイプの生息環境・飼育方法の生息環境・飼育方法 ●生息環境 参照【トピック(生息環境について)】 ・場所:リーフ外・水路 ・水深:5~15m ・水温:22~30℃ ・水流:普通うねり・潮流の影響次第 ・水質・栄養塩:貧栄養 ・比重:安定 ・透明度:良い ・光:普通 ・共生:クマノミ ハナビラクマノミ (水槽飼育での共生については、【よくある質問】をご覧ください。) ・地質:枝サンゴの瓦礫の積地 ●飼育方法 ・水質:普通 ・水温:普通 ・水流:触手がゆっくりと左右に揺れる感じに ・光:普通 ・エサ:ほとんど不要・あえて与える必要はない。 ●飼育のコツ・アドバイス ・形の変化や移動などしても慌てず様子を見る。(変形・移動はするもの) ・システムに頼り、微妙なバランスで水質を維持しようとするよりも、とにかく水換え。 ・イソギンは水換え好き。「どうも調子が今ひとつ」という場合、天然海水は効果的。 ・水質調整剤/添加剤などで調子を崩すことが多い。 ・ヒーターで火傷やポンプに吸い込まれる事故に注意。 ・カラー・サイズが違っても、生息環境や飼育方法は同じ。 ●クマノミとイソギンチャクの共生の組み合わせについて 海中でのクマノミ類とイソギン類の共生の組み合わせは、ほとんど例外なく決まっています。 カクレクマノミとハタゴ・センジュ クマノミとシライト各タイプ・イボハタゴ・アラビアハタゴ ハナビラクマノミと触手ロングタイプシライト・センジュ セジロクマノミとアラビアハタゴ ハマクマノミとタマイタダキ (沖縄以外の海でのことはわかりません。) 水槽飼育でもこの通りの組合せが望ましいですが、 飼育環境や好みなどもあるので、異なる組み合わせの共生も「あり」かと思います。 異なる組合せでもちゃんと共生するかどうかは、実際にお見合いしてみないとわかりません。 当店では、様々な組合せで飼育していますが、ほとんどすんなりちゃんと共生しています。 共生するまでに時間がかかる場合はあっても、どうしても共生しない組合せというのはあまりありません。 1つのイソギンチャクに対して、1ペアまたは1ファミリー1種類との共生が基本です。 1つのイソギンチャクに、複数のペア・ファミリーや異なる種類のクマノミ類を共生させるのは良くありません。 ●イソギンチャクのエサについて 海中では、 ハタゴとイボハタゴは、捕食しているのを見ることがあります。 近くに寄って来て偶然触手に触れた、数センチの小魚やカニなどを捕らえているようです。 センジュやシライトやタマイタは捕食しているのを見たことがありません。 センジュやシライトやタマイタのあの触手では、積極的に獲物を捕らえる力はないでしょう。 せいぜい、浮遊している、「なんやらかんやら」が、偶然に触手に当たったら「食べるかもしれない」程度だと思います。 飼育下においては、 光合成の栄養で、問題なく元気なら、定期的に定量の餌を与えなくても良いと思います。 センジュやシライトやタマイタは、「必要ない」と言ってもよいくらいです。 ハタゴやイボハタゴでも、消化しやすそうな物を少量、たまに与えてやる程度で十分だと思います。 但し、ハタゴやイボハタゴは光合成の栄養に加えて、エサによる栄養の補充にも依存するようなので、「早く大きく育てたい場合」や「栄養不足(光量不足)で小さくなる兆候がある場合」は、適宜エサを与えたほうが良いでしょう。 しかし、良かれと思い、与えすぎると返ってデメリットやリスクのほうが高くなりますので注意が必要です。 もし、問題ありで元気がないなら、それはおそらく餌不足が原因ではなくて、他に原因があると思います。 元気でない個体は餌を受け付けないと思います。 「元気がないから」と、餌を与えても、消化しきれないので、余計に体調や水質が悪くなりかねません。 ●イソギンチャクの大きさについて 一般的な水槽で飼いやすい20cm以下の個体に人気があります。 20cm以下という大きさは、イソギンという生体としては、かなり小さい個体といえます。 海中で見る、各種の平均的な大きさは、 ハタゴ:30cm前後 イボハタゴ:30cm前後 センジュ:60cm前後 アラビアハタゴ:50cm前後 シライトは、数タイプいて、 浅場に棲む触手がそれほど長くない、最大20cm前後の種類と、触手が長い、40cm前後のタイプ。 タマイタダキは、20cm前後の個体が多いですが、インリーフには、10cm前後の分裂個体が多く見られます。 一カ所に密集していますので、一見、一つの大きな個体に見えます。 センジュが最も大型種です。 1m位の個体も普通に居ます。 宅配便で送るには、無理があります。 45cm位が宅配便で送れる限界の大きさです。 センジュのほとんどはそれ以上の大きさですので、入荷が少ないのはその為です。 当店で取り扱っているイソギン類は、水槽で飼育するのに適度なサイズの個体を厳選して採取されています。 ●イソギンチャクのレイアウトについて イソギンは、基本的に砂地にはいません。 水槽で使われているような、礫が混ざっていないパウダーサンドだけの砂のような地面には、イソギンはいません。 一見、砂地に生息しているような種類・個体でも、ただ砂地に刺さっている訳ではなく、足盤は必ず砂に埋まっている岩や礫に活着しています。 砂を被っている岩場・礫地に棲んでいる種類・個体・場合もありますし、 砂を被っていない岩場・礫地に棲んでいる種類・個体・場合もあります。 どちらにしても、 足盤は岩や礫に活着していますし、砂には活着できませんので、砂地の上に載せるようなレイアウトは好ましくありません。 砂を被っている岩場・礫地に棲んでいる事が多い種類 ハタゴ・イボハタゴ・触手短シライト 砂を被っている岩場・礫地には棲んでいない種類 (砂を被っていない岩場・礫地に棲んでいる種類) センジュ・タマイタ・触手長シライト・アラビアハタゴ ●イソギンチャクの移動(徘徊)について 種類によってかなり程度の差がありますが、どの種類のイソギンチャクもお気に入りの場所を探し回り水槽内を移動(徘徊)します。 これは、本能・習性ですので仕方がないですが、思い通りにレイアウトできなくて困ります。 移動(徘徊)する理由は、その場所が気に入らないからなので、光や水流や活着する基質をその種類の生息環境にできるだけ近づけるように飼育環境を整えることで、ある程度移動(徘徊)をコントロールすることも可能ですが、完全に思い通りにレイアウトすることは難しいです。 うまく気に入ってくれたら、しばらくはそこに留まるでしょう。 他のサンゴ類を意図的に攻撃することはありませんが、イソギンチャクの周辺に他のサンゴ類をレイアウトしたり、ポンプの吸入口に吸い込まれたり、不安定な岩組を崩されたり、には気を付けないといけません。 ●届いたイソギンチャクを水槽に移す方法について 届いたイソギンチャクを水槽に移す際、長時間にわたり奮闘されている方もおられるようです。 普通の水合わせでいいと思います。 中には数時間かける方もおられるようですが、慎重にこしたことはないですが、 狭い袋の中より、極端な水質差がなければ、早く移したほうが良いようにも思います。 なるべく触手には触れないようにしましょう。 体壁や足盤は触っても大丈夫です。 もし、触手に触れてくっついてしまっても振り解いてはダメです。 じっとしてこちらの力を緩めれば離そうとします。 イソギンがビニール袋に活着している場合は、剥がさないといけません。 葉っぱで包んである餅・・・の葉っぱを綺麗に剥がす。 餅(イソギン)から葉っぱ(袋)を剥がず際、変なところ(触手)をさわってしまうと、ベタベタくっついて収拾がつかなくなります。 くっついている所(活着面)に爪を入れて、葉っぱ(袋)をつまんで引っ張れば、自重で勝手に剥がれてくるイメージです。 たいていの場合は、結構すんなり剥がせますが、 どうしても剥がれにくい場合や出来そうにない場合は、無理をせず袋を切り取って、そのまま袋の破片ごと水槽に導入するほうが無難です。 あとは、破片から移動してくれるのを待つほかないでしょう。 ●イソギンチャクの状態について 一般には、イソギンチャクの状態の判断する時、口の開閉の具合をとても重視されるようですが、 私どもが判断する時、口の開閉の具合は、それほど重視しません。 イソギンチャクはもともと、ちょっとしたことで口が開閉する生き物だからです。 例えば、触手に何かエサとなりうる物が触れ捕獲したら、うまく触手を動かしながら、それを口へと運ぶのですが、 そのような時にも、口が開き、口の中の内壁ようなような物が、盛り上がってきます。 そうとは知らずにそれを見ると、異常だと驚くかもしれません。 そのような行動は、捕食の時に限らず、排泄の際にも行います。 イソギンの口は、口でもあり、肛門でもあるからです。 触手の伸縮具合も同様で、ちょっとしたことで伸縮します。 伸びたり縮んだりしながら、体内に新しい海水を取り込んだり、体内の老廃物を出したりしています。 また、輸送中の袋の中で、商品画像のような綺麗な形を留めていなくてもおかしくはありません。 横転したり、小さく丸まっていたり、口が開いていたりは、するものです。 袋を揺するだけで、途端に形は変わります。 例えば、輸送中に激しく揺れると、袋の中の水は、洗濯機のように ぐるぐる になることもあるでしょう。 そうしたら、イソギンは、たまらず、ぐっと縮まります。 触手や体壁は急激な伸縮ができても、それほど急激には縮めない内壁のような箇所は、行き場がなくなり、口から溢れたようになります。 触手も破れて萎んだ風船のようにみすぼらしくなります。 充分に起こりえることですが、箱を開けた途端、そうとは知らずにそれを見たら驚くかもしれません。 口の開閉の具合や触手の伸縮具合が変わる度に、気にしていたらキリがありません。 一時的な開閉具合や伸縮具合で状態は判断できません。 また、輸送中に激しく揺れると、酔って口から汚らしいものを嘔吐します。 そうなると、当然袋の中の水は大変汚れ、死んで溶けかかっているのでは?と驚かれると思います。 しかし、嘔吐と死ぬ時になる体や内臓が溶ける事とは全く違いますので、混同しやすいですが注意しなければいけません。 すべて吐ききるまで相当吐きますが、吐ききるとすっきりするのか何事もなかったかのようになりますので、慌てずそれまでは水槽には移さずにバケツなどでエアーレーションしながら養生し、吐ききるまで換水を繰り返すと良いでしょう。 嘔吐物は、活虫藻と糞であることが多く、輸送のストレスで体内に共生している活虫藻と糞を吐き出します。 活虫藻と糞の混ざったものを吐き出すことは、海中や飼育下でも行われている生理現象で異常なことではありません。 海中や水槽内と比べて、袋の中の水量はごく少量の為、大変汚れてしまいます。 海中と同様である太陽光下で飼育されている当店の個体は、体内に十二分の活虫藻と活虫藻から得られる栄養分と糞を蓄えています。 つまり、お腹一杯の健康な状態であるがゆえに、輸送中に激しく揺れると、酔って嘔吐しやすい場合があります。 ●イソギンチャクと魚類(クマノミ類以外)との混泳について イソギンチャク自ら積極的に混泳魚を襲うことはありませんが、イボハタゴとハタゴは、刺胞毒・触手の粘着力が強いので、魚類や甲殻類が誤って触手に接触すると刺胞毒を打ち込み捕らえて食べてしまうことがあります。 驚いたり、ケンカなどで突発的に逃げ惑った際に接触する事や、夜間イソギンチャクが移動し岩陰で寝ている混泳魚が偶然襲われる事もあります。 その他の種類のイソギンチャクが混泳魚を捕食するのを見たことがありません。 イボハタゴとハタゴに比べて刺胞毒・触手の粘着力が弱いので、捕らえるほどではないですが、触手に接触すると刺胞毒を打つ危険はあります。 逆に、混泳魚がイソギンチャクを捕食することもありません。 ●違う種類のイソギンチャクは一緒に飼える? 「イソギンチャクどうしが、接触しなければ、どんな種類のイソギンチャクでも、同じ水槽で飼えます。」 種類のよって生息環境は異なりますが、水質・水温は同じでもよいでしょう。 光量や水流はそれぞれの種類の好みに合わせるようにすれば良いと思います。 同種同士であれば、接触していても、まあまあ大丈夫です。 ハタゴとイボハタゴのように異種でも接触していても、まあまあ大丈夫な組み合わせもありますが、 長期間にわたり、常時接触していると、良くありません。 やはり、刺砲毒の強い個体が勝り、弱い個体が弱りますし、強い個体もダメージが多少きます。 (タマイタの分裂個体同士は例外で、接触しても平気) ●クマノミ・イソギンチャク専門店のこだわり ・全てハンドコートです。 当店のイソギンチャクは、全てハンドコートで採取されています。 「ハンドコート」とは、東南アジアで行われている薬物で弱らせて岩から剥がして捕まえる方法でなく、くっついている岩を削ったり、ヘラなどで剥がして捕まえる方法の事です。 手間と時間はかかりますが、生体への採取ダメージが少ない方法です。 同じハンドコートのイソギンチャクと言えど、業者や漁師によって、捕り方や丁寧さは大きく異なります。 ハンドコートのイソギンチャクなら、どれでも同じように丁寧に採取されているという訳ではありません。 当店では、海中という悪条件下、特に採取の難しいハタゴでも、触手が一本も千切れないくらい慎重に丁寧に採取されます。 採取後は、個体ごとに入れる容器を分けて運搬されます。 採取・運搬のダメージは最小限でイケスに移されます。 トリートメントはほとんど必要なく、 翌朝には海中にいる時と変わらないくらいフワフワの状態で即出荷できるくらいです。 海中での採取前の様子 海中での採取直後の様子 船上での運搬中の様子 イケスでの採取翌朝の様子 ・全て自家採集です。 誰が何処でどのようにして採取したのか分からないような個体はありません。 常に同じ者が同じ手法で採取しているので、品質基準が一定しており、個体ごとの状態の善し悪しなどのバラツキが少ないです。 (他に採取を依頼した物。他から仕入れた物はありません。) ・クマノミとイソギンチャクを共生させてストックしています。 イソギンチャクは、伸びたり縮んだりしながら、 ・体内に新しい海水を取り込んだり、体内の老廃物を出したりしています。 ・受ける光の具合を調整しています。 クマノミが触手の中を動き回ることでマッサージのような効果でそれらが促進されます。 ・天然海水・太陽光でストックしています。 天然海水に含まれる様々な微生物・微量元素や、太陽光に含まれる紫外線の殺菌作用など、 どれほど良質の人工海水や高性能な照明でも適わない、言葉や数値では表せない、自然の力の下でストックしています。 【沖縄石垣島の天然海水】・・汲みたて、航空便発送 ■取扱い商品は、漁業権,有資格,公的許可の下、法令や規則を順守し採取され販売する正規の品物です。 ・権利:共同漁業権、特定区画漁業権(権利主体:漁業協同組合) ・資格:漁業協同組合正組合員 ・許可:沖縄県漁業許可 <正規品・産地証明書> ※無資格無許可の密漁品や出所不明な産地偽装品にお気を付けください! 食品偽装問題や偽ブランド品問題と同様に「密漁品を正規品」や「外国産を沖縄産、石垣産」などと偽る行為が横行しているようです。 当サイト内の全てのコンテンツ(文章・画像・動画等)の転載転用禁止 |